6月度部会を開催しました

2016年6月17日

開催日:平成28年6月14日(火)

会 場:在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)

来場者:104名

 

平成28年6月14日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/笠井聰夫代表理事・会長)は、東京・水道橋の在日本韓国YMCAアジア青少年センターにおいて第150回理事会および6月度定例部会を開催した。

今回の部会では、はじめに会員企業からの製品プレゼンテーションとして、ダイコク電機株式会社から大型液晶端末「REVOLA」(レボラ)などが紹介された。また、のめり込み・依存問題を学ぶ観点から、認定NPO法人ワンデーポートの理事・施設長の中村努氏を招き、同法人の活動内容ならびに、依存問題に対する中村氏の向き合う姿勢やそこに至る考え方の変遷について講演を聞いた。

部会終了後は定時理事会を開き、当面の諸問題への対応や今後の部会活動等に関する案件について協議、検討を行った。

部会の開会にあたり来場者を前に挨拶を述べた当協議会の千原行喜副会長は、今般、喫緊の問題となっている日工組による回収機リストの公表と、その対象機種の撤去回収の件にふれ、次のとおり話した。

千原副会長201606
千原行喜副会長

「ご案内のとおり、今、業界は大変な時を迎えています。近日、21世紀会にて14団体が集まり、(回収機リストに関する)声明文を協議する事となっている。本当によく考えなければならないのは、関係団体同士での検討も進んでいるとは言えない状況に加え、問題の根本が何であるのか、何がいけなかったのか、合意形成ができていないまま、話が進んでいることなのではないか。議論がしつくされていない点が多々あると感じています。声を挙げていかねばならない事でしょう。本日の理事会では、皆さまからのご意見もいただき、今後の対応にあたっていきたいと思う。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」

 

製品プレゼンテーション ダイコク電機株式会社「REVOLA」

 

ダイコク電機株式会社・栢森雅勝会長(左)と営業企画部の衣斐大祐氏
ダイコク電機株式会社・栢森雅勝会長(左)と営業企画部の衣斐大祐氏

プレゼンテーションにあたりダイコク電機株式会社の栢森雅勝会長は「本日は製品プレゼンテーションとして新製品の実演をさせていただく。台ランプになるが、デザイン的機能性について、ご注目いただければ幸いです」と御礼の挨拶を述べた。続いて製品説明の担当者として同社営業企画部の衣斐大祐氏が登壇。新製品、大型液晶端末の「REVOLA」および今秋サービス開始予定の「DKWi-Fi」とREVOLAを連動させたスマートフォン向け情報提供機能について紹介が行われた。

「REVORA」は同社の大型液晶ランプ「BiGMO」をさらに進化させた次世代情報端末として、個別台情報をセグと液晶により伝えていく事を可能とした製品。最大の特徴はプレイヤーの世代を問わず、興味の高い情報を適宜表示できる点にあり、その管理も本部一括設定を持たせることで「プレイヤーには遊技意欲の向上を、ホールの現場へは業務効率の向上が果たせる新製品となっている」(衣斐氏)と詳細が伝えられた。

また今秋登場予定のDKWi-FiとREVOLAを使った情報サービスとして、プレイヤーが所有するスマートフォン向けに「店内設置機種の稼働状況が閲覧できる」機能、「遊技履歴データ」を持ち帰り、SNSへも投稿できる機能、「空き台情報をプッシュ通知」する機能が提供できると、さらなるプレイヤー満足に資す情報サービスが展開可能になると自信をみせた。

 

講演 「依存問題とあそび」

講師:特定NPO法人ワンデーポート 理事・施設長 中村努氏

 

ワンデーポートは2000年に中村氏が立ち上げたギャンブル依存に苦しむ人の回復支援施設で、共同生活を通じて、体と心の健康を育み、自立を目指す活動を行っている。現在の入所者は約20名、通所者とあわせて約40名の団体が個人の事情にあわせた回復の道程に取り組んでいる。

中村氏は、ワンデーポートの設立から今日に至るまでの経過について紹介する中で「私自身がパチンコや競馬にハマった過去の経験から、それを病気と捉え、広報することが正しいと考えていた。しかし当施設の利用者との関わる中で、病気の概念では説明できないことが多々あると考え方を変えてきた」と話し、現在は「生活や人生全体を見つめ直すことで、パチンコやギャンブルの問題を解決していこうとしている」と語った。

ワンデーポートでは、現在、体を動かすよう、マラソンや釣り、コンサートへの参加など、強制ではなく自発的に参加できるものを促しつつ、ミーティングでは、より広い視点でさまざまな趣味嗜好、視点がある事を話し合い、利用者の考え方の多様性を尊重することを、楽しく実践している。

その理由について中村氏は「昔はギャンブル依存だから多種の問題を引き起こしていると考えていた。しかし今は、依存は病気ではなく、自己決定が苦手であったり、コミュニケーションが苦手、学習や抑うつ等の障害を持っているなどの理由から、社会に適応できない弱さを持っている人が結果的にギャンブル依存というかたちで表れているのだと考えている」と、他の問題を抱えているが故に引き起こされている事象の一つなのだと述べた。

具体的には「射幸性が高いとされていた4号機時代のパチスロにハマり、借金を重ねた上、依存と指摘された人たちは、自分は病気ではないと認めない自尊心の強い人が多かった」、「今は、低玉貸営業が普及し、1円以下の営業がある中でも、そこに毎日通ってしまう、借金を作るわけでもない、そこに居場所を見つけている人がいる」と紹介。この場合でも「パチンコが原因で依存となったと言えるのだろうか。言えないと私は考えるようになった」と指摘した。

中村氏は「依存症は病気だからこうしなさいと、いろいろな背景や事情を抱えている人に一律同じ指導で回復できるとは思えない」、「昔であれば依存にはならなかった人もたくさんいる」とも話し、現代ITが進歩し、スマートフォンで現金決済ができるようになってから借金問題を抱える人が増えたのはなぜか、お金を借りられる場所が多くなかったころの借金問題と、お金が借りやすい社会環境になってから借金問題を抱えるようになった人を同列に語ることはできない、とライフスタイルの変化により新たに問題を抱えるようになった人が存在する旨を伝えた。

講演のまとめに際し「問題の解決のために必要なことは、暮らし・仕事・余暇を安定させることだ。人生の問題を医療の問題として捉えると、社会の中で様々な弊害をもたらすものとなると考える」、「馬鹿なことを楽しむ人は人生を謳歌している。余暇をどう過ごすのかが、人生の中ではとも大事だと考えている」と中村氏は自身のスタンスと回復支援の在り方について語った。

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